「海空、桃琉。榑井とーる、俺の彼女。」
「兄さっ!やぁっと彼女ができたのね!つぼみちゃん以外、女の子つれてこないし海空、すごい心配だった!こんな青春できる歳なのに兄さんが青春してないのかと思ってたわ!」
やっぱり随分さらっとひどいことをいってくれる、なぁ.....
けっこうくるんだぞ。
「海空ちゃん。私は榑井桃琉。よろしくね。」
「ご存じの通り海空。陽信の妹です。いつも兄がお世話になっています。先程は太一兄さんがお見苦しいところをお見せしたこと、お詫び申し上げます。」
こ、この子はいくつだ!
私よりしっかり敬語が使える!や、ヤバイぞ。私。
と、桃琉の顔に書いてある。
「お見苦しいところ、なんて.....とても面白くて個性的なお兄さんですね。」
「いえ。うるさいのなんの。はる兄さんも頼りないし。15年間できた彼女は二人。それほどモテるわけでもなく平々凡々な兄なんかを選んでいただいて......本当にありがとうございます。」
「いや、私だってモテないしかわいくないですから、陽信が選んでくれたこと、とても嬉しいです。」
「....そうですか。今後ともよろしくお願いします。」
桃琉は十分かわいいです。
「こちらこそ。」

