僕と君の365日



「陽信のお兄さんってどんな人なの?」


「どんな、人、か.....」

どんな人って言えばいいんだろうか。特徴なんて....あぁ。あるか



「名前は太一(タイチ)。記者をしてて春さんのお兄さんの卯乃さんが上司。何か怖いみたいで。卯乃さんのために走り回ってるよ。」



「そうなんだ!陽信のお兄さん.....へへ。かっこいいんだろうなぁ...」

「いや、別に?そこまで?モテることはモテるけど何て説明するかな....」


できるだけ、オブラートに。


「んー。お、王子様系?」


「王子様!?すごい!」


桃琉はキラキラと目を輝かせているが実際はそんなものではなく、

『太一くーん!今日もかっこいい!』

『ありがとう。君も昨日よりずっと綺麗だよ。my princes』

みたいな。



表現の仕方を間違えたな。





王子様じゃなくて、ホストだわ。あれ。