「陽信、好きだよ。愛してる。でも....私は.......家族にさえ愛されなかった。私.............生まれてこなかった方が...」
「桃琉。それ以上はだめだ。」
私の言葉は陽信よってさえぎられる。
私はそのときハッとして。自分が何を言おうとしてたのかがわかった。
「それ以上は絶対に言っちゃだめだ。今日、美琴とかはもちろん、環や柊也、椿まで来てる。」
お、折山くんまで!?
「椿は死ぬことは知らないけど他はみんな知ってる。今日も桃琉を心配してきてくれたんだ。」
心配....
「今、言おうとしたことはそいつらに対しての侮辱でもあるぞ。いくら桃琉でも許さないからな。」
「うん。.....ごめん。変なこと、言って。」
そう言うと陽信はクスッと笑った。
「桃琉なら”もうだめだ”じゃなくて”これからだ”って言えるだろ?」
陽信のその言葉に涙が止まらなくなった。
「う、ん。ごめんね。変なことを言って。私、不安で.......」
「不安なのは俺も同じ。桃琉のこと、失いたくないから。俺の中で桃琉はそれぐらいでかい存在になってる。」
「私も....」
好きだよ。陽信。
愛してる。

