僕と君の365日




今度は笑い声を聞いて起きた。


「ん.....」


だるいな....

熱、上がってるかも。

みんな、リビングにいるのかな....喉、かわいた.....


そのときドアが開いて陽信が入ってくる。

「陽信.......」

「あ、桃琉。起きたんだ。調子は?」

「ちょっとだるい。」

「そう?じゃあ、布団しっかりかぶって。」

そう言って布団をかけてくれる陽信がかっこいい。

「へへ....陽信、かっこいい。」

「え.....あ、ありがと。」

「照れてる?かわいい....」

何か頭がぼーっとしてきて制御が効かなくなる。

「ねぇ。陽信。ぎゅーってして?」


「え?は、はい。」


陽信かわいい....

陽信が覆い被さってくる。そのまま首に手を回される。

私は陽信の腰に手を回す。


「陽信.....ごめんね.......こんなことまでしてもらって。」

「全然、大丈夫。」

「余命なんて。なかったらよかったのに。陽信、私が死んだらちゃんといい思い出にしてね。」

とまらない。今、伝えるべきことじゃないのに。


「つぼみさんのときみたに時間がかかってもふっきって。お嫁さん、見せに来てね。」

「.......うん。わかった。」


私たちはそのまま抱き合ってた。



「置いていくことになって、ごめんね。陽信のお嫁さんになりたかった。」


「うん。」



陽信は黙って聞いてくれてた。