僕と君の365日



ん。好き?


私....今!陽信のこと。好きって。好きって思った?


「とーるちゃん。」

「は、はいぃい!」

「そんなに緊張しなくてもいいよ。」

何故か視線を感じるな...と、思うと弟さんに睨まれている。


......私、何かしたかな.........


「ん?どうしたの。顔色が悪いけど。」

と、私の見つめる先を見る、音羽さん。


「かーんーやーっ!」


私の腰に回ってた腕が離れたと同時に怒りだす。

「私が抱きつく子、みんなにらむんだからっ!」


弟さんはかーんーやーと言うのか。

「あ、あの。お、弟さんは悪くないですよ?きっと、私が何かしただけで。」


「いいえ、とーるちゃん。こいつ、ヤキモチ妬きなの。だから弟くんが悪いのよ。」

目の前で頬を膨らませてる、弟さんはとても可愛い。


「もう、その顔には騙されないからね!」

音羽さんが言うと今度はうるうるした目で見つめている。


「うっ。も、もう。次はないからね!」

「透真、まじ可愛い。俺以外に騙されんなよ?環にたぶらかされたりしてもついていくんじゃねぇぞ?」

「た、環はそんなことしないよ!」

「わかんねぇよー?男はみんな狼だぜ?俺で経験つめよ、透真、な?」

「第一にたぶらかされないから!そんなこと言う人は嫌いです!」

「へぇ、嫌い?じゃ、別れる?」

「え?」


弟さんが普通にしかも笑いながら別れる?って言うので私も驚く。


音羽さんの顔はどんどん悲しげになっていって.....


「もう、私帰る!」


お店を飛び出していった。