「タマ、この中に彼女、いる?」
「いねぇっす。」
「えー。まだ一人?ドンマイ。」
へらへらと言う音羽さんはとても幸せそうな顔できっと弟さんと付き合っててうまく言ってるんだろうな。と、思う。
いいな.....なんて。憧れても仕方ないけど。
「あの子、すごい可愛い。」
音羽がこっちのほうを向いて言うのでキョロキョロするけど
左から私、陽信、柊也、環。前は美琴、イオ、左京、都騎。
つまり、周りは男。......あぁ。美琴か。
でも音羽さんから美琴のところは死角のはず...
「桃琉のことだよ。」
陽信に言われてビックリする。
「私?かわいくないよ。私。」
どっちかと言うとブサイクに入ると思うんだけど。
「大丈夫。桃琉は十分可愛いから。」
ぽふぽふと頭を撫で?られる。
「本当に可愛い!ちょっとこっちに来て一緒に話そ。おいでおいで!」
そう言われて陽信たちの後ろを通り、音羽さんのところへいく。
「借りるねー。カレシくん。」
にこにこと言われて私が赤くなった。

