俺はようやく存在を認めた。



「・・・アンタ、誰。」

「私は、海鳥結生っていいます。」



いや、名前名乗られても。

とりあえず、



「海鳥さん。学校いけない。そこどいて。」

「あっ。結生でいいですよ。」

「うん。じゃあ結生。邪魔。そこどけ」



このさい呼び方なんてどうでもいい。
早く学校にいかなければ、俺は焼け死ぬ。
多少いい方はわるいけど、仕方ない。



「ん〜。じゃあ歩きながら、話しましょうか。」


結生は、俺の暴言を笑顔でさらりと流し俺の横に並んだ。