ついに、胸の痛みに耐えられなくなってしゃがみ込む。 舜。 会いたいけど、会いたくない。 クラリネットはさっきより、一層大きく震えていた。 あはは。 まだ一音も出してないのに、もう立てそうにないかも。 私は最後まで、必死で開けていた瞼をゆっくり閉じて俯く。 暗くなっていく視界に最後に写ったアイツの顔は、こちらへ焦った顔してかけてくる姿っだた。