〜舜斗side〜






 今暑い。


めちゃくちゃ暑い。


しゃべることが面倒になるほど暑い。



「いってきます。」

鍵をしっかりかけて俺は家を出た。






俺、群条舜斗。 高校2年。
あと3日で俺らの学校は夏休みに入る。
最近、もう十分暑いからもう夏休みでいいだろうと思う。



でも、もしこの日が夏休みだったとしたらアイツには出会わなかったのだろうか。




嵐のように現れ、台風のように消え、
ハリケーン+巨大地震並みの被害を俺に与えたアイツに。