期間限定恋愛

江利に言おうと思ったけど、やっぱり恥ずかしくて言えっこない。



それに、私は新海のことが好きでも、新海は私のことなんてこれっぽっちも・・・。



あぁダメだ!これ以上考えたら涙が出ちゃう!



私はそんなこと考えながら、家までの道のりを無我夢中で走った。



「おい!待てよ!」



グイッ!



誰かが思いっきり腕を掴んできたと思ったら、そこには新海が居た。



「お前なんでさっき逃げたんだよ!俺なんかしたか?」



はぁ?何もしてないと思ってたの?全く、人の気も知らないで。



「よくも・・・」



「え?なんか言った?」



「よくも新海は好きでもない女にあんなこと言えるね!」



あ!つい口走っちゃった。



「・・・そうだよな。ごめん、俺が悪かった。」



なにそれ、それってホントに私が好きじゃないってこと?



「・・・新海のバカ!」



「え!ちょ、おい!」



そうだよ。はじめっから分かってたことじゃん。



だって、あの新海だよ?あの、クラスのモテ男の新海が、こんな平凡で地味な私を好きになるわけないじゃん。



所詮・・・



「所詮、ただの“仮恋人”だもん・・・」



私は家の前でしばらく泣いた。どれくらい泣いたかはわからない。でも、気がついた頃にはお姉ちゃんは帰って来ていた。