そう思いつつ、私は気になることを新ちゃんに聞いてみた。

『ねぇ、新ちゃん。ところで私の担任は?呼んでるんじゃなかったの?』

すると、新ちゃんは、ゲッ!と言って慌てて放送用のマイクのとこへ行った。


「あーあー。1-2担任の山岸 恭夜ーすぐに理事長室まで来い。いいか?すぐにだぞ。すぐに来なかったら、どーなるかわかってんだろーなー?」

マイクのスイッチをつけた新ちゃんは、そーゆってまたニヤリと、口角をあげる。



……………訂正。
新ちゃんは、誰にでも優しいわけじゃないみたいだった。


すると、ドドドドド!!っと効果音がつきそうなくらいの勢いで走ってきたであろう人がバァァン!と勢い良くドアを開けた。