ツンデレ彼氏をデレさせろ。

ー翌日。【遼side】



「あ、深津じゃん。」



名前を呼ばれ、
振り向けば、そこにいたのは、
中津寺 風埜の彼女、
澤詰 爽和。



俺と風埜は、同じサッカー部。
部内でも、それなりに
仲が良い友だちだ。
(と、俺は思っている。)
その彼女であるため、
澤詰とは、それなりに仲良い。




そして、澤詰とは、
ある同盟を組んでいるため、
それなりに仲が良いってのもある。



「澤詰か。」




「ちょっと、喋ろーぜっ!」



澤詰は、俺の腕を掴み、
人気のない中庭に連れてきた。



「ありがとね、深津。」



「あ?何が。」



「朔を助けてくれて。」



ーなーんて、言う澤詰は、
本当御節介な程、
友だち思いだと俺は思う。