鼻血は、完全に止まったし、
足首も保冷剤巻いてもらって
楽になりました。
今日の帰りは、
李斗のお母様が
迎えに来てくださるらしく、
只今、御迎えを待っています。
「李斗、すごくすごく
カッコよかったよっ!!」
「最後の試合、
負けちまっなけどな。」
「ううん。勝ち負けじゃないの。
李斗の精一杯頑張る姿が
カッコよかったの。」
「…あ、そ。」
相変わらず、返事は素っ気ないけど
今日は李斗からいっぱい
幸せな言葉を
聴かせてもらったから、
幸せでいっぱいなのです。
「なあ、朔。」
「ん、なに?」
「来週の日曜日、空いてる?」
「へ?」
「いや、空いてなかったら、
いいんだけどさ。」
「え、いいやっ!
空いてます!!空いてます!!!」
「くすっ、
わかったよ。
デート、しよっか。」
「えっ!??」

