「何、驚いてんの?
当たり前じゃん。
バッッッカじゃねーの!
そんな好きでもない相手と
四六時中一緒に居るわけねーだろ、
この俺が!!」
ごもっとも。
李斗は、お人好しで
何かをする人間ではない。
ごもっとも、なんだけど。
そんなこと、思ってくれてる
なんて、
全く考えもしてなかったわけで。
『バーカ』って、言われて、
“彼女”ってことが若しや、
私の自惚れだったのでは、と。
マイナスな方向に
考えていたところへまさかの
爆弾発言。
…空いた口が塞がらない…。
「…朔のバカ…。」
「…李、斗…?」

