「何、笑ってんの?」
「い、いや?別に?」
「ふーん。余裕なんだ。」
「い、いや、余裕なんて…、」
「俺には、余裕なんて、ないのに。」
「へっ!?」
「前から思ってたんだけどさ。
…朔はさ、俺が朔のこと、
どー思ってると、思う?」
「えっ?」
「だから、
俺は朔のこと、どう思ってるか、
当ててみてよ。」
唐突な質問に戸惑いを隠せない私。
でも、足りない頭で
必死に考えてみる。
「…私がドジで死なないために、
一緒に居てくれる…?
…一応、彼女………?」
前に一度
言われた言葉を返してみた。
………彼女とか、言って、
彼女のつもりでいたけど、
コレで彼女じゃないとか
言われたらたぶん…、
…いや、たぶんじゃない、
絶対落ち込む。
「…バーカ…。
…鵜呑みにしてんじゃねーよ。」
その言葉と一緒に
強く強く抱き締められた。
それは、息が苦しいくらい…。
李斗が言いたいことがわからない。
…どうゆう…、こと…?
「朔だからだよ。」
「へ?」
「朔が…、…好きだからだよ。
だから、一緒にいるんだ。
だから、朔は、俺の彼女なんだ。」
「!!!!!」

