ツンデレ彼氏をデレさせろ。




そこにいたのは、
バイクに跨った深津だった。



「汐那?」



「深津?」



「「お前、何でこんなとこに…。」」



お互い同じ言葉をハモって
二人で吹き出した。



「汐那、今日、
李斗の試合じゃねーのかよ。
こんなとこで何してんだよ。」



「実は、
…って!!
説明してる場合じゃないの!!!
試合、
間に合わなくなっちゃう!!!」



そう言って、ケータイで
タクシー会社を調べてる私に、



「ここから、会場まで
どーやって、行くつもり?」



「タクシー呼んで、
なんとかっ!!」



「タクシーじゃ、ぜってー
間に合わねーよ。」



深津から、絶望的な一言を
頂戴致しました。



「う、嘘っ!!」



もう、ダメだっ。
ここまで頑張ったのにっ。
侑を巻くために必死で、
路地裏や河原を走り抜けたけど、
手遅れなんて………。



絶望的な現実を突きつけられて
もう、我慢できなくなって、
涙が溢れ出そうになった瞬間。



ーボス。



「!??」