「なっ!!!」
私は、見事に引っかかった赤信号で
車のウィンドウから飛び出した。
「バーーーカッ!!!
私が李斗を諦めるハズ
ないっつーのっ!!!」
車に向かって叫んでやった!!
あー、気持ちいい。
侑のマヌケ顔は、最高だった。
いつも虐められてばっかりで、
今回も最低なことをされたけど。
反撃できた気分だった。
そのまま、車が通ることの
できない脇道を通り抜け、
ひたすら、走り続けた。
侑に追われないように
家の路地裏や、
河原を走り、
李斗の試合会場まで、
ひたすら走り続け、
間に合うことを願い続けた。

