「そんな、条件の取り引き、
するわけないじゃない。
そんな“約束”しないわ。」
「んじゃ、目的地まで
いけなくても、俺を恨むなよ。」
意味がわからない。
何でそんな条件を飲まなきゃ
いけないの。
恨むに決まってんでしょ。
…でも、まだ諦めてはないんだ…。
次の信号にかけるしかない。
そこでこの車から脱出するしか、
方法はない。
この時、
侑に気付かれないように、
ドアを確認した。
ーやっぱり。
ロックかかってる。
信号が来ても、
普通にドアから出ることは
不可能そうだ。
ーこうなれば、
方法は一つしかない。
「わかったよ。お手上げだね。
今日は、諦める。」
「潔いじゃねーか。」
「だって、この状況を
打開する方法なんて、ないもん。」
「そーだろーね。」
くくくっと、楽しそうに笑う侑。
メッチャメチャムカつく。

