ツンデレ彼氏をデレさせろ。




「ったく、父さんは、
いかにも危ないからすぐ
来てくれみたいに言って
何で入院したかも言わずに
電話切っちゃうから…。」



ーと、お母さん。



「おばあちゃん、大丈夫?
痛くないの?」



そう訊くと、



「もう、大丈夫よ、ありがとう。」



ーと、笑顔で言われた。



「武郎さん、私がケガした時に
家に居なくてね。
侑君がね、
回覧板持って来てくれた時にね、
私が倒れてるの発見して
救急車呼んで一緒に来てくれたの。



侑君には助けてもらって、
沙良も朔ちゃんも、
心配して慌てて
来てくれるんだから、
私は幸せ者ねー。」



ーと、
嬉しそうに笑うおばあちゃん。
少し、罪悪感が残ります。



「ね、侑君。」



と、何故か侑に同意を求める
おばあちゃん。



「いえいえ。
俺は、当然のことを
したまでですよ。」



ーって。
そのクソエセ笑顔、
メッチャムカつく。