結局、私は、練習が終わり、
李斗が後片付けが終わるまで
待っていた。
いつもは、
夕飯作らなくちゃいけないし、
李斗もぶっきらぼうだけど、
送れないし、危ないから、
夕方の暗くなるまでには帰れと
言ってくれるから、
それまでには帰っていた。
けれど、最近、李斗に変化が。
不安とか、じゃないけど、
いつもと違う李斗の様子に
少し心配するのも事実であり…。
結局、最後まで待っていた。
「李斗っ。」
「!!!!!」
う、うわっ!!新鮮!!!
李斗のビックリした顔!!
かわいいーーー。
「何でまたいるんだよ。」
むすっとして、少し怒ってるような
表情の李斗にあ、ヤバイ。と感じた。
「ご、ごめんなさい。
でも、ちょっと気になって………。」
「何が。」
「李斗の様子、
何か最近違うから、
どーしたのかなって………。」
「………。」
「ご、ごめん。
別に何もないなら、いいんだ!
じゃあ!!」
これ以上怒らせたらヤバイなって
思って私は早く帰ろうと
練習場を出ようとした。

