ドクン。
指が唇に当たったことで、
脈が強く打った。
り、りりり李斗の指が
私の唇に……………!!!!!
李斗は、その私の唇に当たった
その綺麗な指を………、
ペロリと舐めた。
か、かかかかか
間接キス!!!!!!!!!!
私が、李斗の取った行動に
慌てふためいていると。
「朔、欲情してるよね?」
笑顔でそんなこと言い出した李斗。
「よ、よよよよよよよよよよ欲情だなんて!!!!!」
「へぇ。朔でも、
欲情って、コトバ、知ってるんだ。」
ニヤリと意地の悪い表情をしていた。
「!!!そ、そんな!!!!!」
「面白。」
そう言って、私の頭を
ぐしゃぐしゃとかき混ぜた。
「ちょ、ちょっと!!」
「ハハッ!!」
抵抗したって、李斗は
私の抵抗なんて軽く交わして、
楽しそうに私の髪の毛を
ぐっちゃぐちゃにした後。
「練習してくる。」
いつになく、目を細めて
優しそうな表情をした。
「う、うん。」
「行って来ます。」
「行ってらっしゃい…。」
こ、こんな会話したことなんて、
なかった。
どうしたのかな…?
何かあったのかな…?
な、何か………。

