爽が言った、
『デートもしてくれない』
コレは本当のこと。
だけど、それは仕方ないこと。
ー李斗は、茶道だけじゃなく、
剣道をやってるんだ。
茶道は、平日放課後、
私と一緒に三時間程度。
剣道は、私を送った後、
二時間程度と
土曜日に一日練習しているみたい。
日曜日は練習試合、
ーと、李斗は、忙しい日々を
送っているのです。
ーそんな彼とデートなんて、
出来るハズもなく。
実は、付き合って半年間、
デートしたことないのです。
でもでも。
李斗は、土曜日の練習を
私が見に行くことを許可してくれて。
日曜日も、たまに、
練習試合を見に行くこともある。
どーせ、私は、
休日、寝てるかマンガ読んでるか
だから、李斗の姿が見れるなら、
喜んで彼の元へ向かってる。
なんだかんだ、
週6〜7日の頻度で会っている私たち。
(シアワセ〜。
ーそして、【レモンの砂糖づけ】。
コレを何故、
作っているかと言いますと。
李斗の練習を初めて見に行った時に。
せっかく見る許可をくれたのに、
何も持たずに行くのは…、
っと、思って、ダメ元で
レモンの砂糖づけを持って行った。
それが、甘い物嫌いな李斗なのに、
コレだけは、食べれるらしく。
『来る時は、持ってきて。
………別に出来ればでいい。』
って、稀にないデレを
見せてくれたことが原因。
それで、土曜日には、
コレを作って持って行くことが
日常になったんです。

