ツンデレ彼氏をデレさせろ。




『早く、どこかいって!
あの母親が倒れたって、
私の知ったことじゃないし!!
そんなことで私のオトコとの時間を
邪魔しないで!!
私の幸せな時間を
邪魔しないで!!!』



そう、言われて、
俺は、
今迄見ていた幻想に漸く気付いた。



それから、間も無くして、
梓のお母さんは、亡くなった。



あの連絡が来た時が、
梓が梓のお母さんに会える、
最期だったのに、
彼女は、
それを足蹴にしたのだった。



そして、その後、
俺は彼女を問い詰めた。



『ガキなアンタを本気で
恋愛対象として、
見れるわけ、ないでしょう?



ってゆーか、
私、
一定の男に囚われるの嫌いなの。
知らなかった?
他の男と一緒にいることぐらい
許せないきゃ、
私の彼氏でいることはできないわ。



それに。
私が居たいと思う相手は、
全て、身体の相性で決まるの。
アンタも
私ごのみにしてあげるから、
もう少し、待ってなさい。
そうしたら、他の男よりは、
長く私と一緒に居られるかもよ?』



そう言った時のあの女の表情は、
気持ち悪くて、仕方なかった。



ーこんな人と一緒に居られない。
居ちゃダメだ。
そう思って、
俺は別れを切り出した。