ツンデレ彼氏をデレさせろ。




それから、梓は、中学生となった。
忙しくなるかと思いきや、
部活のない日には
俺に勉強を教えてくれたり、
その時、
仕事が忙しかった両親の代わりに
ご飯を作ってくれたりと、
俺の面倒を見てくれることは
変わらなかった。



そして、俺が中学生になる頃。
俺は、決断する。



梓に想いを告げよう、と。



そして、俺は梓に告ったんだ。
4つも歳上の人だし、
俺の面倒を
見続けてくれていた人だから、
恋愛感情を抱いてくれるとは、
難しいかなと思って、
玉砕を覚悟してた。



…だけど、梓からの返事は、
まさかのOKだった。
嬉しくて仕方なかったことを
覚えてる。



…今から考えるとバカらしくて、
仕方ないけど。




その後、半年は、
幸せな日々が続いていた。
でも、それは、ニセモノだった。



ー半年くらい経った頃。
梓の家に梓と同じ制服を着た
日毎に違う男の人が
入れ替わり立ち代り来るようになった。



そのことに関して、
梓を問い詰めると。



『勉強がわからないっていうから、
教えてあげてるの。
李斗にも、たくさん
教えてあげてきたでしょう?
だから、男の子と一緒に居る時は、
声、かけないでね。』



ー笑顔でそう言われた。
俺は、何も言い返せなかった。



俺の中の“梓”は、
面倒見の良い
賢くて、優しいお姉ちゃん。



だから、
みんなにも優しいんだって、
そう思うようにしていた。
今だと、バカじゃねーの、
気付けよってカンジだけど、
その時の俺は子どもすぎて、
『梓は、優しいんだって。』
と、思い込んでいた。