ツンデレ彼氏をデレさせろ。




愛おしく狂おしい彼女を
このままずっと見ていたかったが、
バスが目的地に近付いてきたため、
そろそろ彼女を起こすことにする。



「………ふごっ。」



…鼻をつまんでやった。



「くくっ。」



「うっ……………はあ!はあ!!」



苦しそうに息をする朔を見て、
唇を塞ぎたくなる衝動に駆られる。



「苦しかった!」



あー、ナニコイツ。
信じられねえ。
これは、有り得ねえな。



涙目で上目遣い。
こんなワザ、
どこで覚えてきやがった。



本当は、襲いたくなる。
だけど、必死に自分自身を抑えて、
我慢して。



「いつまでも、イビキかいて
寝てる朔が悪い。」



動揺を悟られないように、
必死で嘘を吐く。



「え、イビキかいてた!??」



そんな必死に嘘を鵜呑みにする
朔が可愛いくて仕方ない。



「ヨダレたらしてね。」



「ええ!??嘘!??
恥ずかしい〜〜〜………。」



そう言って、口の周りを
慌てて拭きながら顔を伏せる朔。



…嘘なんだけど。(笑)



「ほら、着いたぞ。行くぞ。」



そう言って、
立ち上がって手を引っ張った。



「う、うん!!」



慌てながら必死でついてくる朔が、
可愛いくて、可愛いくて、
信じられない程、愛おしい。