ツンデレ彼氏をデレさせろ。





「李斗…?」



「場所、移そう。」



そう言って席を立つ李斗。
…手は、その、そのまま…、
…繫れた…まま…。



私は慌ててカバンを持ち、
さっさと会計を済ました彼に
引きずられるようにして
喫茶店を後にして、
モールウォークを出た。



ーぶーーーん。



かれこれ、20分以上?
バスに乗ってます。
何処に行くのかきこうとしたけど、
李斗は窓の外見ていて、
少し、話しかけづらくて…、
どうせ着いたらわかるんだからと、
会話せずに大人しくしていた。



ーそれにしても。
幸せだなって、すごく実感した。
『…ヤダ。一緒に居たい。』
『帰るの、嫌、だから。』
極めつけは、繫れた掌。


初めて言ってもらえた言葉たちと、
感じる李斗の体温。
私を、求めてくれてるって感じて、
すごく、すごく、幸せ。



ー何て考えてたら、
フワフワして、
だんだん気持ち良くなってきた…。