【朔side】
ーこんなに弱々しい李斗を
見たのは、初めてだった。
だけど。そんな彼を見て、
今迄私が見ていた彼は、
彼のほんの一部分だということに
気づかされて…、
私は、
もっと彼を知りたいと思った。
「李斗…、」
彼に声をかけると、
ビクッと肩を震わせ、彼は
泣きそうな表情で私を見た。
「大丈夫だよ。
私は、居なくならないよ。
李斗が今日、
調子が悪そうだから…。
今日は休んで、
またゆっくり、デートして?ね?」
思えば、今日は朝から
ちょっと調子悪かったのかも。
あんまり喋らなかったし。
先週の日曜日にようやく、
剣道も落ち着いたのに、
疲れを癒す間も無く、
今日に至るわけだし。
それに加え、
あんなこともあったから…。
ゆっくり休んでもらった方が
いいかなって思ったんだ。
「…ヤダ。一緒に居たい。」
「へ?」
いつもでは有り得ない、
信じられない言葉が李斗から
発せられた。
「帰るの、嫌、だから。」
そう言って、李斗は
私の手をぎゅーっと握り締めた。
ーこんなに弱々しい李斗を
見たのは、初めてだった。
だけど。そんな彼を見て、
今迄私が見ていた彼は、
彼のほんの一部分だということに
気づかされて…、
私は、
もっと彼を知りたいと思った。
「李斗…、」
彼に声をかけると、
ビクッと肩を震わせ、彼は
泣きそうな表情で私を見た。
「大丈夫だよ。
私は、居なくならないよ。
李斗が今日、
調子が悪そうだから…。
今日は休んで、
またゆっくり、デートして?ね?」
思えば、今日は朝から
ちょっと調子悪かったのかも。
あんまり喋らなかったし。
先週の日曜日にようやく、
剣道も落ち着いたのに、
疲れを癒す間も無く、
今日に至るわけだし。
それに加え、
あんなこともあったから…。
ゆっくり休んでもらった方が
いいかなって思ったんだ。
「…ヤダ。一緒に居たい。」
「へ?」
いつもでは有り得ない、
信じられない言葉が李斗から
発せられた。
「帰るの、嫌、だから。」
そう言って、李斗は
私の手をぎゅーっと握り締めた。

