ツンデレ彼氏をデレさせろ。




ー喫茶店で、
席に案内してもらって、
座ったんだけど。



李斗は、気まずいのか、
私を見ずに
苦しそうな表情をしたまま
黙って座っていた。



私は、本当に大丈夫なんだけどな。



あの女の人に言われた言葉、
“綺麗でも、可愛いわけでもない”
っていうのは、
自分でも十分承知してる。
だから、他人に言われたところで
気にはしないよ。



色々言われたけど、
彼氏である李斗本人が
言い返してくれたし、嬉しかった。



だから、
そんなにショックも受けてない。
ーただ、あの女の人と
どんな関係だったか、は、
気にならないと言ったら、
嘘になるけど。



李斗にとって、
好きじゃない人なんだということは
わかった。



ー初めて見て、聞いたんだ。
李斗のあんな怒鳴る姿。



無口だったり、
静かだったりするから、
あんなに怒って怒鳴る
李斗の激しい姿は、初めてだった。



だから、と言って、
人間だったら、
怒ることもあるし、
怯えたりもしないけど、
ただただ驚いた。



ーただ、李斗は調子が悪そうだ。
表情もあまり優れないし、
さっきからつらそうな表情だし。



アレから何も話さないし。



きっと、疲れたんだなって思って。



私は、口を開いた。