ツンデレ彼氏をデレさせろ。



声が聴こえた方を
李斗につられて見ると。



ーそこには、
スタイル抜群で、
ぼんきゅっぼんで、
端正な顔立ち。



“容姿端麗”



まさにそんな言葉が似合う
綺麗なお姉さんが立っていた。



「梓…………………………。」



「?」



二人は、知り合い………?
しかも、名前を呼び合うぐらい
仲が良いらしい。



「へー。
コレが李斗の彼女、ねえ。」



そう言って、
高いヒールをカツカツと鳴らして
私に詰め寄ると、
私を見定めるかのように、
全身を見られる。



「ヤメロよ!!!」



李斗は、そう叫ぶと、
私の肩を掴んで
自分の胸へと引き寄せた。



わーーーっ!!
何故か、李斗に片手で
抱き締められる形になってます!!
きゃあーーーっ!!!



「李斗って、意外と
ロリコン趣味なのね。」



ー彼女は、そう呟いたかと思うと、



「李斗とは、どう?
どこまで進んだの?
一線は超えた?
気持ち良かった?」



ーと、私に尋ねてくる彼女。



「ヤメロっつってんだろ!!」



そう言って私を抱き締めたまま
彼は私の耳を塞ぐ。
更にキツく抱き締められるという
結果になりましたーーーっ!
きゃあーーーっ!!!



ー塞いでも音は聞こえるけどね。



「こーんなちんちくりんの
何処がいいんだか。
綺麗でも、可愛いわけでもない。



李斗、顔はそれなりに
カッコイイんだから、
自分と釣り合う人間と
付き合わなきゃ、
自分自身の質が落ちるわよ。」



「言ったよな?
俺と二度と関わるなって。
梓に言われる筋合いはねーし、
俺はお前の指図は受けないっ!!」



「あーあ。
私は、李斗のためを思って
言ってるのよ?
彼女、子どもなフリして、
案外李斗を
騙してるかもしれないわよ?
私みたいに、さ。」



「ふざけんじゃねーぞ!
お前にコイツの何がわかる!!
みんながみんな、
お前みたいな人間じゃ
ねーんだよ!!!」



「あら、わからないじゃなーい。」



ーそう言って、彼女は、
クスクスと笑った。