「ほいっ!できた☆」



「爽、すごっ!!」



私が、私じゃ、ないみたい…。
今日は、約束の日曜日。
爽が朝早くから
メイクとヘアメイクを
してくれて、
デート服も選んでくれた。



「朔は可愛いからねー!
ちょっとアレンジするだけで
女優さんみたいになるよ。」



「…爽。」



「ん?」



「褒めても何も出ないよ。」



「ちっ。」



そう言って、舌打ちする爽だけど、
本当に彼女には感謝してるんだ。



「じゃあ、楽しんで来なさいね。」



爽は、私にとって、
なんだかんだで
優しいお姉ちゃんで、
最高の親友だ。



「うんっ!!」



私は笑顔で頷いた。