『二人が幸せになれるように
協力し合う。
ーそれがこの同盟の目的。』
『わかった。』
こうして、俺と澤詰は
同盟を組むことになった。
そうして、引き起こされた
一つ目の事件。
あの図書館で勉強させたのは、
俺は李斗、
澤詰は汐梛だった。
二人をあの本の通路で
出逢わせようと仕組んだんだ。
だけど、そこで、
汐梛が想像以上の
働きをしてくれる。
ー数十冊の本を落下させたんだ。
しかも、李斗を巻き込んで。
そうして、
二人は出逢うことになった。
ー李斗は、汐梛に興味があるくせに
全く本音を見せないし、
それからしばらくしても、
全く進展を見ない二人に
俺と澤詰が
イラ立ちを感じ始めた。
水道の場所で
少しでも話をさせようとして、
仕向けたのだが。
ーまさかまさか
二人は、正面衝突。
そして、二人で汚水を丸かぶり。
…コレは爆笑するしかなかった。

