ただなら無い状態、だな。普通なら『渡す』だけなら呼び出して言わないし。何より『雪奏を支えろ』だからな… だけど言われるまでも無い。

「はい。必ず、雪奏を支えます。」俺がハッキリ言うと冬哉さんは安心した顔で微笑んだ。

「…よろしくな?」と言って中庭を出た。