「...あいかわらずね。奏音(カノン)高等学校の学園王子の一人。2のB 天宮月斗(アマミヤ ツキト)」

あたしは2階の教室の窓から外を眺めため息をついた。

視線の先には一体何人いるんだって程の女子の群れ。その中心にいる二人の男子。

あれが学園王子。高1から高3まで合わせて6人。

一番多いのはうちの学年。高校2年生。