「うわー....居るよ....」

「月斗くんだあー!!」


全く正反対なあたしと梨杏。

通れない....って梨杏どこに消えた?

周りを見渡すと天宮月斗と如月真冬を囲んでキャーキャー行ってる女たちと一緒にいた。


授業始まるんですけど....


思わず。


「ねぇ。邪魔なんだけど。廊下を塞がないでもらえる?」

言葉が出た。

その強気な言葉を引き金につらつらと言葉が出る。

あたしが何か言う度女の子達の目は鋭くなっていって、学園王子の二人と梨杏の目はまんまるくなっていく。


終いには天宮月斗に頭触られそうになったし。ありえない。


あたしがいい終えてもボケッっとしてる女の子達に


「だから、どけって言ってんの。」

って言うとサッと道をあけた。


「梨杏。早く」

と低い声でつぶやくとものすごい勢いでとなりにやってきた。

女の子達が開けた道を通ると聞こえる悪口の嵐。


うざいわ!

そっに集中しすぎて聞こえなかったの。

学園王子があたしをロックオンしてたなんて。


あたしがアイツに恋するなんて....





わかるわけないじゃない。