次の日。


 学校に行く途中にあることに気づく。昨日と同じように坂を下る。


どこで分かったんだろう。


ペダルを逆回しに一回転させて右の足裏で止める。いつもの癖だ。


何だか集中したいときにやってしまう。向こうで友達が私の名前を呼んだ。


 急にブレーキをかけて坂の上を見る。少年がデッサンをしている姿が目に映った。


 ここからそれが十分に分かる多分ここら辺は人通りが多く、さらに自動車もあまり通らない。


そのため私を呼ぶ声が少年の耳に自然に聞こえたんだと思った。