坂の一番上はなかなかキツイ。途中の坂で自転車を降りて手で押すことにした。
家についてインターホンを押すが誰も出てこなかった。「しっかし、古い家だなぁ」
とぼやいていた。
それから何分かたっても人がいる形跡がいないから柵を越えて小さな庭に続く道に足を踏み入れた。
庭はコンクリートで宙に浮いていて、下との距離が遠い。なんだか足が竦むが、家の壁から庭を見た。
そこにいたのはどこかを描いている一人の少年だった。少年って言っても私と同じ中学3年生くらい。小柄で少し茶色の色が髪にかかっていて、Yシャツを着ている。
清楚っぽい人を見つめていたら、突然目が合って、とっさに家の壁に隠れた。
胸がドキドキして熱い。
「こっちにおいで」
家の壁から少しのぞくと、少年が微笑みながら手招きをしている。
私は勇気を出して庭に一歩、足を踏み入れた。
家についてインターホンを押すが誰も出てこなかった。「しっかし、古い家だなぁ」
とぼやいていた。
それから何分かたっても人がいる形跡がいないから柵を越えて小さな庭に続く道に足を踏み入れた。
庭はコンクリートで宙に浮いていて、下との距離が遠い。なんだか足が竦むが、家の壁から庭を見た。
そこにいたのはどこかを描いている一人の少年だった。少年って言っても私と同じ中学3年生くらい。小柄で少し茶色の色が髪にかかっていて、Yシャツを着ている。
清楚っぽい人を見つめていたら、突然目が合って、とっさに家の壁に隠れた。
胸がドキドキして熱い。
「こっちにおいで」
家の壁から少しのぞくと、少年が微笑みながら手招きをしている。
私は勇気を出して庭に一歩、足を踏み入れた。