色々会話をして心が軽くなってきたころ、雲が覆い空から雫が落ちてきた。
 
 『雨…』
二人同時に声を発して笑い会った。少年はせっせとキャンパスをしまって、部屋の中に入れた。


私はここにずっといる気だった。雫で汚れていく町を見るのも良かった。

 「入りなよ」
 
少年は私に手を差し伸べてきた。
「いい」と断ったが腕を疲れて部屋の中に入れられた。


家はあんなにボロそうに見えたが中はしっかりしていて、きれいだった。


 部屋の奥まで連れていかれて腕を放された。


 「入りなよ。お風呂」
 「え?・・・」
 「濡れてるから」


少年はたっt見るとかなり背が高くて、座った土岐とのギャップが良かった。


 「風邪ひくから、早く」
 「でも…」
 「それとも、俺が着替え手伝ってやろうか?」


少年は腰を低くして私と同じ目線になった。