冬も終わりのある日の放課後。
部活が休みだった日。
わたしは社会のレポートに必要な資料を探しに図書室にきていた。
ゆずかは部活だし、美香は先生に呼ばれてるし、あとの三人は彼氏と帰っちゃったし。
そんなわけで、一人で図書室に訪れてたわたし。
「しまった……。」
わたしは、高くそびえる本棚を前に立ちつくした。
「届かない…」
わたしは、背が低いという事を忘れていた。
周りには誰も人がいない。
「どうしよう」
そこで、わたしはジャンプして取ることにした。
大丈夫。
ジャンプ力はあるほうだ。
そして、勢いよく床をけった。
