「え、え!お、おい!
泣くなよっ!俺はそんなつもりで言ったんじゃ…」
焦ってる翔吾。
「ごめ…なさい…」
わたしは謝ることで精一杯で。
「……。怖かったよな。でも、もう大丈夫だぞ。俺が来たし、皆が待ってる。」
そう言ってくれて、服の袖で涙を拭いてくれた。
「ま、俺は強いからなっ!あんなジジイ百人いたって余裕だよ!」
ってにかって笑った。
それが嬉しくて、つられてふふふって笑ったら、
「笑った!!ほら、行こう!そこの角曲がったとこで大輔らがいるから!」
って、また、わたしの好きな笑顔で笑ってくれた。
「ありがとうね。本当に。」
心からの感謝をこめて。
まだ、繋いでおきたかったけど手をそっとほどいて。
心配する七海たちの元へ向かった。
