ちゃんと、前を向けたのは翔吾のおかげ。
あの日以来、ますます意識してしまう。



ドンッ

「んきゃっ」

七海とトイレから戻ってくる途中、またもや翔吾にぶつかられた。

「わりぃわりぃ、視界に入らなくって。」

くそーーー!

「ふん!わたしだって、そろそろ身長くらい伸びるもん!」

負けじと言い返す。


すると、頭をぽんぽんっとされて、

「はいはい。ちびっ子ちゃん、頑張ってー♪」


完全にバカにされてる!

そう思いながらも、頭をぽんぽんされたことにテンションがあがってる。

好きな人、いるのかなぁ。

まあ、告白なんてできないけど…。