淡恋青春物語



そう言って、美香はまっすぐにわたしたちを見た。

わたしたちはなにも言えなかった。

涙だけが頬を伝って。


「っ…。どうし…て?美香なら、美香なら二ヶ月でまた、感覚取り戻せるよ!あと、二ヶ月なんだよ?皆で…頑張ろうよ。お願いだから…そんな哀しいこと言わないで。」


わたしは、堪えきれずに想いを口にした。


でも、美香はさみしそうに微笑んで、言った。

「あたしも、最後まで皆とテニスしたい!…でも、打てなくなってる自分が怖い。弱いあたしでごめんね…」


「でもっ、皆で、、総合体育大会結果残そうねって…言ってたのにぃ。一緒にやろうよぉ…」

結城が涙でぐちゃぐちゃの顔で言う。




それでも。
美香の決心はかたくて。

わたしたちがいくら引き止めても無駄だった。



もう、テニスをしてる美香を見ることはできないんだ。


そう思えば思うほど涙が溢れてくる。


美香は目に涙をためながらもやっぱり寂しく微笑ってた。


そんな、美香は儚げで…

今にも消えてしまいそうだった。