「この前、視力検査あったじゃん?
あたし、見えなかったんだ。
でも、普通の見えないじゃなくて、左目の中心部分だけが真っ暗で穴が空いてるみたいな…。そんな感じ。」
皆があたしを食い入るように見てる。
あたしは、言葉を紡いでいく。
「まだ、病気って決まったわけじゃないけど一応、皆には知ってて欲しくて…」
しーんてしてる。
「話してくれてありがと!
何もなかったら良いね!
部活は任せて!真智と代役努めるから」
最初に口を開いたのは沙羅だった。
沙羅は優しい。
いつも励ましてくれる。
「ありがと」
この一言しか言えなくて。
「大丈夫だよ!美香なら!」
結城も続いて言ってくれる。
「頑張って!!大丈夫!」
皆、口々に言ってくれる。
本当にありがとう。
