君のことが大好きで。

しかし、そのまま優樹と話すことはなく五時間目が終わった。



あーぁ、なんか隣の席なだけあって沈黙っていうのが辛い…。



六時間目は社会だ。




私は席をたってロッカーの中に入っている地理の資料集と地図帳を取り出した。




そして席に戻ると玲がいた。



その隣には愛川 美亜もいる。



美亜とは小学校は違ったけれど、中学で初めて話してそこから仲良くなった友達だ。




ただ、美亜は超人ともいえるような暗記力を持っている。




テストの時とかは、教科書をさらっと読むだけ。あとは課題のワークを終わらせる。




それだけでテスト勉強は終わり。




なのに10番台をキープしている。




しかも前、三位になったこともある。




本当、その記憶力欲しいわ。




「あ、ひかりー!優樹のこと大好きなんだよね?」




「えっ!?本当にそうだったの!?」





美亜と玲が私に迫ってくる。





「だーかーらー、違うってば!」




私は机の中から教科書とノートを取り出して用意をしながら言った。





「またまたー!照れちゃって~!」




玲は私に向かってそういうと、私を椅子から立たせて優樹の方へ後ろから倒れこむようになるように押した。





さっきまでいなかった優樹はいつの間にか自分の席に座っている。




私はそのまま優樹の方に向かって後ろ向きに倒れていく。




このまま倒れたら優樹が私を助けてくれるかな?




ってそんなバカなこと考えないで自分で助からなきゃ!




私は倒れる寸前でバランスを保ち、倒れこまずにすんだ。