ふと、隣を見てみる。




相変わらず小口優樹は無言で配られたテスト範囲表を見ている。





「優樹!お前もなんか言ってくれよー。」




ある男子が小口優樹に助けを求める。




「俺、テストあるの知ってたし早く範囲表見て勉強したかったんだよね。」





小口優樹はさらりとそんなことを普通に言う。





それまでブーイングしていた男子達も小口優樹のコメントを聞いて黙ってしまった。