君のことが大好きで。

「ひかりが優樹のシャーペン使ったことも知ってるよ!」




「え!?なんで知ってるの!」




「だってずーっと見てたし?」



「怖いわ!先生の話ちゃんと聞いてなかったの?」




「だって聞いてもあんまり意味ないし…」




「それさ…先生が聞いたら激怒されるよ…」




「もう慣れてるし。」




なに言ってもダメそうだな…この子には。




私は黒板を消すため、席を立った。




黒板消しで上下に動かして消していくが、私は身長が足らず、上の方が届かない。




あぁ、もう恥ずかしいよ…




すると横から手が伸びてきて私の持っていた黒板消しを取った。




取られた時に手が少し触れて、ドキドキしてしまう。




あっちに黒板消しあるのに…




優樹は消しながら私に向けて言葉を発した。




「ごめん、一人でやらせて…。後は俺がやるからさ、ありがとうな。」




少しだけ見せてくれた笑顔。




私はこんなに面と向かって話したことがなくて…緊張しっぱなしだ。




でもどうにか声を出す。




「ご、ごめん。ありがとう。」




そのまま振り向きもしないで席に戻る。




優樹もそんなに背が高いというわけではないのに…背伸びをして消してくれていた。




もう一回ありがとうと言おうと思ったけれど、その言葉は口に出せなくて。




優樹の横顔を見つめていた。