「シンゴおはよー。あいかわらず早起きね」

冷蔵庫からグレープフルーツジュースのパックを取り出してあける。

「マリさんが寝坊してるんだよ。ちゃんとコップでのんでね」

すかさず背の高いグラスが目の前に置かれた。
あたしはパックに口をつけて飲もうと腰に手をあてたところで、仕方なく腰にあてた手でグラスを持ってジュースを注いだ。

「もう朝ご飯食べられるからね」

その声にうながされて食卓につくと、焼きあがったばかりのトーストにプレーンオムレツ、かりかりのベーコン、野菜のスープにヨーグルトというメニューの朝ご飯が並べられていた。

「わーあいかわらずシンゴの料理は美しいねえ。いただきまーす」

そう言って手をあわせるあたしをニコニコと見つめ男子は、あたしのダンナ様…なのです。

さらに言えば。
教え子、でもあるけど。