キーンコーンカーンコーン……………
結「終わったぁ!ご飯たーべよ♪」
ピロロロロロロ
ピロロロロロロ
ピロロロロロロピロロロロロロ
ピロロロロロロピロロロロロロピロロロロロロ
どこからともなく鳴る携帯
見ると教室の男子の半分くらいの携帯が
一斉になっていた
結「き、気味が悪い」
『う、うん……………』
何があってるんだろう
そして_____
ガタンッ
ガタンッ
ガタンッ ガタンッ
急にメール?を見た男子たちが
立ち上がり
「「「「俺が見つける!」」」」
「「「「俺が探す!」」」」
と意味が分からないことを言いながら
「「「誰だ?!」」」
とキョロキョロしていた………
『な、なんかヤバイよ……逃げよう?』
結「う、うん」
私達は最初の昼休みを静かそうな
図書室で過ごそうと教室を出た
「ねぇねぇ聞いたー?」
「あ、龍谷の姫でしょー?!」
「女子を集めるらしいよ~♪」
「今から?!化粧し直さなくちゃ!」
『ねぇ結衣……なんの話?』
結「んー、聞いた話から推測すると
8代目の姫を探すらしいわね」
姫?龍谷って暴走族のかな?
女子が騒いでるからそうだよね!
………にしてもさっきから結衣ニヤニヤしてる
『なにその顔………』
結「ヒロ可愛いから姫選ばれるかも♪」
え、えぇ~?!
『そ、そんなっないない!』
だいたい姫とか柄じゃないしね!
結「姫とかなってみたいなぁ~」
『結衣が選ばれるよ!』
そうだよ!結衣の方が可愛いもん!
結「私は彼氏いるもん☆」
『へっ?…………………ええ?!』
知らない!知らない聞いてない!
『どうして言ってくれなかったの?!』
結「言いそびれちゃってて☆」
ちゃってて☆じゃないよー!
そーゆう話は先にしなさい!
『で、どこの誰ー?』
結「えへ♪新京高校1年の東条魁貴-トウジョウカイキ-」
新京って普通より頭がいいところ……
そっかぁ彼氏いたんだぁ
『おめでとー╰(*´︶`*)╯』
結「ヒロにも今度紹介するね♪」
『うん♪』
彼氏かぁ~、今までいなかったし
好きな人も出来なかった
強くて優しくて
…時々ナルシのお兄ちゃんがいたから
寂しいと思ったことはない
だから欲しいと思ったこともないけど
結衣のキラキラした顔を見たら
羨ましくはなっちゃうよね………
結「あ、図書室だ!」
『入ろっか!』
ガララ………………
ガララ_ピシャン
開けた………けど閉めた。
結「ここにも浸透してるね…」
『だ、だね………』
もはや図書室とは思えないほど
男どもが''何か''を探していた
『ど、どこ行こーか』
結「んー、屋上?」
『とりあえず行ってみよーか』
結「だね………」
とにかく騒動がおさまるまで
どこかにいないと______

