【短】氷のプリンセスとチョコレート。



ちなみにただいま昼休み。




俺は隣のクラスの美咲に会いに教室までやってきて


教室で楽しそうに友達と話している美咲を見つけた。




教室の前の方のドアから俺は美咲に話しかける。



「み~さ~き~ちゃん♪


今日は何の日だ~?」



「今日は2月14日ですけど。


ついに湊くんは日にちも分からない人間になってしまいましたか。」



そう言って美咲は飽きれたように鼻で笑った。



いやいやいや


俺が言いたいのはそういうことじゃなくて...




「今日はバレンタインデーだよ?


美咲ちゃんは俺にチョコくれないの?」



「なんで私が湊くんなんかに


チョコレートをあげなければいけないんですか?


湊くんにチョコレートをあげることで私に何かメリットがあるんですか?」



無表情で美咲は言う。



...俺って本当に美咲の彼女なんだろうか?








なんだか今の発言を聞いたら


疑いたくもなるよ...