もらおうかどうか戸惑った俺を見て
「...湊くんいらないんですか?」
目に涙を浮かべて美咲が聞いてきた。
「んな訳ないじゃん!
こんなにかわいいものを俺がもらっちゃいけない気がしてきたの!」
「湊くんのために一生懸命つくったのに...」
「美咲ちゃん。俺さ、美咲ちゃんの彼氏でよかったよ。
だって、美咲ちゃんのチョコが貰えるんだもん!」
「...訳わかりません。」
プイッと俺から視線をそらした
真っ赤になった美咲。
「美咲ちゃんか~わいい~!」
美咲に抱きついた俺。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
叫んだ美咲......
急に抱きつく俺も俺だと思うが
叫ぶ美咲も美咲だと俺は思う。



