【短】氷のプリンセスとチョコレート。



...ん?


ちょっと待てよ?



「美咲...透と二人で何してたの?」



やさしく微笑み


後ろに黒オーラを出しながら俺は美咲に言った。




それでも美咲は俺から顔を背けながら


「...湊くんには言えませんから。」


小さな声で言った。




「...そっかぁ。じゃあ仕方ないか!なら早く帰ろう?」


美咲の言葉に少し傷ついたが俺は無理やり笑顔で言った。



「え?何してたか聞かないの?」


戸惑い気味に小首をかしげて美咲が悲しげに聞いてきた。




「...俺は美咲が言いたくなるまで待っているから。気にすんな。」



「え...でも...」



「さぁ!早く荷物持ってきて帰ろうよ!」



「...うん......」



美咲が寂しげに微笑んで部室に入っていった。





なんでお前が寂しそうにしてんだよ。



俺のほうが寂しいんだからな!